学割を有効利用しよう
学割を利用すれば新幹線の料金がもっと安くなる!
新幹線を利用して家族旅行をする場合、交通費は出費の中でも大きな割合を占めることでしょう。
家族旅行で少しでも交通費を節約するなら、ぜひ学割を活用しましょう。
電車賃の学割と聞くと、通学の定期券の学割をイメージする方も多いと思います。
しかし学割は、定期券だけに限らないのです。
長距離移動など、条件を満たせば通常の電車賃に対しても学割が適用されます。
このことを知らずに、通常料金で子どもの新幹線代を支払うのはもったいないことだと思います。
新幹線の学割を利用するためには?
学割は、次の2つの条件を満たす学生に適用されます
1つ目は中学以上の学生であることで、具体的には中学・高校・大学・専修・各種学校の生徒です。
幼稚園児や小学生は学割が適用されませんが、幼稚園児は大人と乗車すれば料金は無料です。
小学生は子ども料金で利用できるので、学割以上に安くなります。
2つ目の条件は、利用区間の片道の走行距離が101キロ以上であることです。
上記の2つの条件を満たした場合、運賃が2割引きになります。
新幹線は、列車に乗る費用である「乗車券」と、新幹線を利用する費用である「特急券」の2つの料金を支払う必要があります。
学割はこのうちの「乗車券」にのみ、適用されます。
また、指定席を利用する場合の指定席料金も学割の対象外です。
乗車券だけにしか学割が適用されないと聞くと、「お得度が低い」と感じるかもしれません。
しかし、実際の金額をみてみると学割はかなりお得であることがわかります。
特に、移動距離が長くなるほどリーズナブルです。
一例を挙げると、東京・品川から新大阪までの「のぞみ」の料金は、乗車券8910円+特急券4960円=1万3870円です。
学割を利用すれば乗車券は7128円となりますから、新幹線代は1万2088円となり、1782円もお得になるのです。
学割を利用する場合の新幹線チケットの購入法ですが、学割証が必要となります。
学割証は正式名称は「学生・生徒旅客運賃割引証」といい、お子さんが通う学校に申し出て発行してもらいましょう。
学割の発行については各学校によって方法が異なるので、学校に問い合わせてみましょう。
購入方法ですが、みどりの窓口に出向いて購入する必要があります。
インターネットや自動券売機からの購入では、学割が適用されないので注意しましょう。
みどりの窓口で学割証を提出すれば、学割を適用した割引きチケットが購入できます。
このとき、学割の利用に加えて「往復割引乗車券」を購入すれば、よりお安くなります。
往復割引は片道601km以上の場合に限られますが、乗車券が1割引きになるのです。
往復割引乗車券にも学割は適用されますから、両方を利用すればトータルで約28%の割引きとなります。